2号線の目黒付近
3号線上りの真正面の六本木ヒルズとその右側に見える東京タワー
都心環状線で横目に見える東京タワー
浜崎橋ジャンクションを進むと突然現れるレインボーブリッジとお台場
夜 首都高を走っている際の僕の好きな景色
今日の東京タワーは紫がかったピンクに彩られていた
朝 日の出の刻 新橋から芝浦に向かう海岸通りも好きだ
それは2号線目黒付近やヒルズや東京タワーやレインボーなどのビジュアル的な美しさにではなく
それとは違う僕の感覚を揺さぶるものがある
品川埠頭から見る湾と下から見上げる巨大なレインボーブリッジも好きだ
これも同じくレインボーブリッジではなく
あのなんとも言えない寂しさが募る「湾」が好きだ
海ではなく「湾」
僕が小学生くらいのとき
お台場には何も無く
ペリー来航時の石垣に囲まれた砲台がまだあった記憶がある
この砲台のせいあって ペリーは品川ではなく横浜方面へ向かった
僕が通っていた小学校の隣町の小学校は
唯一陸上に建設された御殿山下台場の跡地だ
いまのお台場は華やか
華やかないまのお台場よりも
「寂しさ」が募る昔の台場風景が僕は好きだ
この「寂しさ」が僕の心を揺さぶり惹きつける
何故「寂しさ」に惹きつけられるのかはわからない
夜 お台場海浜公園のちょっとした浜辺から港区方面の景色も好きだ
でもこれも単純にビジュアルが好きな訳ではない
「湾」を挟んで遠くに見える「日本中の志が集う花の都 大東京」が
なんとも切なさや寂しさを感じさせる
とても近い場所に東京が見えるのに
その間を暗黒の「湾」が遮る
近いのに遠い
この湾景は
儚ささえも感じる
この暗い湾 そして日の出の刻の静かな湾
飛び込んだら静かな「死」がまっている
だからこそ「生」を感じるのかも知れない
「死」を身近に感じ
自分をリセットすることができる
そんなところが好きなのかも知れない
どんなに自分に無力を感じたって
どんなに自分が小さく感じたって
生きていく力を与えてくれる
そんな愛すべき湾景です