Observe

お金、モノ、人間の心とカラダ、自分自身、etc. 森羅万象を見つめる俯瞰的「観察日記」です。

存在意義。

昨日は飲み過ぎたけど、


朝から脳はフル回転。


契約書の作成。


今回の物件は非常にクセのある物件。


何がクセかって、耐震診断で一部NG結果が出ているマンション。


この手のマンションを売る契約は初めて。


というのも、東日本大震災後、都内の主要幹線道路は「緊急輸送道路」に指定されて、


災害時に建物が崩れて道が塞がれてしまうと、物資を運搬したりできなくなっちゃうでしょ?


だから、緊急輸送道路沿いの昭和56年前に建築された建物は「耐震診断」を政府から義務付けられているのです。


調べ上げた結果をすべて書面に書き揃え、明日は購入者であるお客様へきちんと説明するのですが、


お客様はどういう反応を示すだろう。


耐震改修工事には区から6分の5、国から6分の1の助成金が出る。


耐震診断をやっていないマンション」

耐震診断をやってNGが出てしまい、改修工事に向けて話し合いを進めているマンション」


NGと聞くと恐ろしいが、見方によっては、後者の方が安心感があったりします。


しかも、複雑な基準があるとは言え、助成金がほぼ満額出るわけで。


どちらを選ぶかはお客様の価値観次第ですので、


僕の仕事は、今の状況を徹底的に調べ上げ、適切にお客様へ説明することです。


僕は、誠実な不動産屋でありたいので、隠し事など一切しません。


買わそうとする故意的なトークもしません。


売主の味方でもなく、買主の味方でもなく、


安全な取引を全うする中立国的な仲介人。


それが僕の存在意義なのです。