報酬額が20万円だった案件が、
100万円の案件に変化した。
底地借地の整理コンサルをやっていると、
こういうことがたまにあります。
これはあまり大きな声では言えませんが、
地主稼業にはこんな言葉があったりします。
「地主は、借地人の建物が朽ち果てるのを待つ、借地人が死ぬのを待つ」。
これは、借地人に死んでもらいたいっていう意味では無くて、
土地は一度貨したら戻っては来ない、
戻ってくる可能性があるのは、
建物が朽ち果てた時か、借地人が死んだときだ。
それでいて地代収入はとても安いのに、税、特に相続税は半端なく取られる。
お金にならなく、自分の土地なのに自分で使えない、戻ってくるには気が遠くなるような時間が掛かる、
とても割に合わない商売だ。
そんな意味の言葉です。
「金持ち」と「土地持ち」は、全く異なります。
あなたがもし、「地主さんって何もしないでお金が入ってきて羨ましいわ」
なんてことを思っているのであれば、
一度、地主の立場にたって物事を考えてみてください。
支出も多く、とても大変なのに儲からない稼業だということがわかるかと思います。
みなさんが地主様へ支払っている金銭が辿り着く先は、
税務署なのだということも、良くわかるはずです。