Observe

お金、モノ、人間の心とカラダ、自分自身、etc. 森羅万象を見つめる俯瞰的「観察日記」です。

東麻布の査定から思ったこと。

東麻布の土地の売却査定をおこなったのですが、


たまたま本物件の近くに私が平成14年に売買仲介取引をした土地があります。


その当時の価格と面積を鮮明に覚えているのですが、


現在の坪単価相場はざっと、平成14年当時の価格の1.6倍に跳ね上がっています。


都心5区に限らず、世田谷区の住宅地もアベノミクス前(2年半前)からしたら「えっ?」って思うような、


たった2年半で考えられないほど土地の「売値」は上がってきています。


いつかバブルは弾けるとなると、


不動産ビジネスにおいては既にババ抜き大会は始まっているものかと思われます。


土地は値が上がることもあれば下がることもありますので、


金融商品と同じく、


「タイミング」の問題ですよね。


ではそのタイミングはいつなのか?


いろいろな不動産屋がいますので、いろいろな意見があり、どれが正解ってのも無いと思いますが、


私は「投資」や「ビジネス」ではなく、


「住まい」を選ぶ際は、損得勘定は抜きで考えても間違いじゃないと思っています(今の相場よりも明らかに高い物件は別ですが、、、)。


ですから、「住まい」をお探しのお客様から「いつが買い時?」と聞かれたら、


私は「自分が欲しいと思った時が買い時」と答えます。


もっと専門家としてのもっともらしい意見を!と要求されればそれなりに今予測できることを伝えますが、


なんだかんだ言ったって純粋に、


「いま家が必要か?」「そこに住みたいか否か?」の問題だと思います。


当たり前の話で、国際問題、政治、地政学的リスクなど、


どんなにプロフェッショナルな投資家がいたとしても、予期せぬ様々な要因により経済は変動するのですから、


将来のことなんて誰もわかりません。


買った時より値段が下がったって、それがビジネスじゃなくて「住まい」であれば、私は失敗だとは思いません。


住まい探しの場合、「将来値段が下がるかも知れない不安より、今ここに住みたいという気持ちが勝る!」と思えたら、


その物件、買いですね!