Observe

お金、モノ、人間の心とカラダ、自分自身、etc. 森羅万象を見つめる俯瞰的「観察日記」です。

哀れ

一人の男が目の前から消えて行きました


いや


目の前では足りない


心の中からも消えて行きました


逃げ出していく人間というのは


どこへ向かって行くのか


いや


向かうことはできるとしても


どこへ辿り着くのか


本人には解らないハズ


いや


解らないのではなく


解るチカラが無いのだ


本人には解ったつもりであっても


ズレた解答を導きだし


それを正解だと思い込んでいるだけ


ズレた解答しか導き出せないのだ



同じ危険な状況に二人のリーダーがいるとする


一人は   99%やばい状況だと分析しているが残りの1%の可能性を分析し、良い状況へ脱出しようとする

もう一人は 何も分析せずに何とかなるさ的な考えの下、良い状況へ脱出しようとする


どちらのリーダーが良い状況へ脱出できるでしょうか

どちらのリーダーに人は従っていくのでしょうか



答えは皆、前者を選ぶと思われるが

ここで怖いのは

後者の人間も「何とかなるさ」ということを何も根拠が無いなかにも「カンガエテイル」という事実

本人のなかでは「カンガエテイル」のだ

要するに

考えるということを「履き違えている」

これが一番怖いのです




大事なチカラは無いくせに


人の話を聞き入れないという


いらないチカラだけはメガトン級



目の前の男が


転落の世界へ歩いて行こうとしている


その男は俺に対し


1年間という短い付き合いだったとは言え


止める気や 怒る気も


与えてくれなかった


変わりに与えられたのは


「哀れみの気持ち」と「俺の力の無さの認識」



バカにつける薬は無い


というが


俺はバカを治す薬を開発しなければならない
俺のバカ要素も治せる薬を…



消えていったその男は


自分の人生を犠牲にして


俺に身に付けるべきチカラを教えてくれた



感謝だ