Observe

お金、モノ、人間の心とカラダ、自分自身、etc. 森羅万象を見つめる俯瞰的「観察日記」です。

特攻

本屋でふと手にして良かった本のご紹介です



永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)




一言で言うと 零戦パイロットの男の生き様 の物語


一人喫茶店で読んでいる最中


私は肩を小刻みに震わせ 少々息遣いも荒げ 涙をこぼしてしまいました


恐らく自宅で一人読んでいたら 号泣していたと思います




私は戦後33年にこの世に産まれ


既に昭和も遠ざかってきているこの平成の時代を生きている



そんな私が 戦争を経験した人 特攻員として黒板に名前を発表された人 特攻の前夜の気持ち 特攻機に搭乗して離陸する人 残された愛する家族たち


そのような先人のかたたちが その時どんな気持ちだったかをどんなに考えたとしても


その心の底までは私にはシンクロすることができない 


実際に体験していないのだから 全て推測や想像をすることしかできない


そして 推測や想像は 推測や想像にしか過ぎないのだから


実際に戦争を経験した先人のかたたちに対しては失礼なことなのかも知れない



大切なことは 


あのとき何がおきたか 先人のかたがどのような体験をしたか


その事実や体験談を


心を空っぽにして しっかりと受け止め 自分の心に注ぎ込むことではないでしょうか




戦争のことをあまり知らない若い人は

ましてや遠い昔のことであまり興味がないという若い人は

とにかく一度この本を読んでみるといいと思います



読み終えたあと まだ余韻に浸っています


今宵はこのまま余韻に浸り 眠りにつくとしよう