湾。
都会の夜の湾って、なんだか好きです。
目の前に広がる漆黒の闇。その遠い先には、華やかなネオン群。
あの華やかな街へ行こうと一歩前に踏み出すと、冷たい闇に呑まれてしまい、海の藻屑となる。
それが「寂しさ」を象徴しているように感じ、
どういうわけか、心が落ち着くのです。
なぜ、寂しさに落ち着くのでしょうか、、、
隣の芝生は、青く見えます。
ひょっとすると、向こう岸からこちらを見たら、華やかに見えるかも知れません。
華やかさが無かったとしても、こちらの静かな田舎の風景に、羨ましく思われるかも知れません。
ぎらついた欲望のままに前へ進むと、破滅が待っているものです。
いま、ここにいる自分。
自分を見つめ直す。足下を見つめ直す。歩く道を見つめ直す。
客観的に自分を見つめ直すと、
たくさんの事柄に、感謝の気持ちが湧いてきます。
華やかさがなくっても、楽しい人生は過ごせます。
きっと、寂しさにより感謝が引き出されたことから、
胸がポカポカしました。
だから心が、落ち着いたんだと思います。
そんなことをふと感じた、夜の東京湾でした。
なんちゃってね、、、