Observe

お金、モノ、人間の心とカラダ、自分自身、etc. 森羅万象を見つめる俯瞰的「観察日記」です。

34歳、国内一人旅。22日目、最終日。

それは朝の出来事だった。


大浴場で朝風呂に入り、さぁ、あがろうと脱衣所でからだを拭く。


服を着ようとする。


棚の、一番右の上から三番目にあるはずの、私の青いパンツが無い。


間違いない。浴衣はあるのに、場所を間違えないようにと目印的に置いていた、


私のあの青いパンツだけが無い。


まわりにはおっさんしかいない。事件だ。パンツを盗まれた。


一応フロントの受付嬢に盗まれたことを報告し、まずは爆笑され、


一応、脱衣所に備え付けられている防犯カメラを


30分だけでいいのでチェックしてくれと伝える。


私にはわからないので、上の者に確認しますと奥へ消える。


上の者が出てくる。


「下着を盗まれたA-winさまー」と、大声で私を呼ぶ。


そこにいた客全員の視線が私に集まる。


恥ずかしい。


結局、脱衣所の防犯カメラはダミーとのことで、泣き寝入り。


あぁ、大阪って、怖いところだなと宿を後にし、


これもなんだか恥ずかしいのだが、


初めて訪れる戎橋にてグリコの看板を写真におさめ、


一路、品川の実家へ。


他では味わえないご馳走、母ちゃんのご飯を食べ、


旅の疲れを吹き飛ばす。


歩き過ぎてかかとがとても痛いものの、


大きな怪我や事故もなく、


「34歳、国内一人旅」を終えることができたことを


巡礼してきた神様仏様に感謝し、


それから、このような機会に恵まれたこと、


私を支えてくれる皆さま、


全ての事柄に感謝し、


長いようであっという間の旅を終えた。