たいまつを放さない人の手を たいまつが焼くように
普段から人は 欲望の炎に焼かれている
たいまつをこのまま握っていると手が焼かれる
ということに気付かずに生きている
すべての苦しみは 愛執などの欲望 すなわち「怒り」が原因で生じる
それを知りながらもたいまつを放すことができないのか
それを知りながらたいまつをわざと放していないのか
それを知らずにたいまつを握っているのか
知っているか知らないかで大きく変わるのだ
生きている人間には 必ず死が訪れる
そのような事実に気付きながら生きているか
特に気づくことなく生きているか
これが人間の境目なのだ
気づいている=目覚めている
気づいていない=眠っている
君の心は 目覚めているか 眠っているか