願いは叶った。
いつもの経験においては、だいたい翌日も痛むところ、
不思議なほどに、腰が痛くない。
この現象、神がかってる。
ひょっとすると、厳島神社は、腰の神様なのかもしれない。
朝早くに宿をでて、フェリーの便利さに感服しながら、瀬戸内海を渡り、
とりあえず街の商店街を練り歩き、千と千尋の道後温泉本館を外から見学。
温泉には夜にまたこうようと思い、
バスを使って石手寺へ。
この由緒正しきお寺、とても言葉で説明しづらいのだが、
私にとっては強烈にマイナスなエネルギーを感じる場所だった。
あくまでも、私にとっての話だが。
しっかりと参拝はおこない、また温泉街へ戻り、その名も「湯神社」参拝。
そして本日の宿、ドミトリーへ。
温泉本館から徒歩5分、純和風のおしゃれなな感じで清潔で、
大部屋7人(男女混合)のドミトリー。
館内にも源泉掛け流しの温泉あり。
番頭さんの対応、極めて良好。ちなみにこの番頭さんは私と波長が合い、歳は私の一つ下の好青年で、
3.11をきっかけに、四国お遍路を歩いて回ったつわものだ。
門限は無し。鍵付きロッカー有り。トイレ広々。
リビング大部屋にはPCとTV有り。お茶コーヒー無料。
簡単な朝食付きで一泊2,850円+入湯税150円。
ドミトリーのくくりでは高い方だが、この内容を考えるとかなりお安い。
仲間何人かで泊まる時なんかも活躍しそうだ。
夕食はついていないので、宿を抜け出し、
まずは温泉本館へ。
この本館はコースが三種類あり、当然私は一番高いコースにて、
全ての風呂につかり、天皇の風呂や坊ちゃんの間を見学し、
疲れを癒す。さすがに気持ちよい。
風呂場に備え付けられていた、みかんの香りがする固形石鹸をえらく気に入り、
帰りに受付で買えないか聞いてみたところ、
売っているとのことで大量購入して一度宿へ荷物を置き、再度外出。
さて、美味い飯はどこの店かと街を練り歩き、そうこうしていると、
温泉街特有の風俗街に辿り着く。
あのAV女優が出演!などと描かれたストリップ小屋など、
なるほど、全国的に有名な温泉街なだけに、
やはりこちらのほうもお盛んなのかと歩きながら、
案内所の人に声を掛けられいろいろと説明されたものの、
こちとら腹が減っているので、
まずは海の幸がうまいおすすめの店を教えてくれと尋ねてみたところ、
これが正解で、教えられて入ったいわゆる「居酒屋」が大変良い店だった。
ここは少し金を使おうかと、寿司からなにから注文し、
カメノテといった貝が非常に美味く、酒も進み、非常にいい時間を過ごせた。
店を後にし、気になっていた「湯上り地ビール冷えてます」と描かれた店をハシゴし、
宿に帰る。
すると気付いた。
この七人部屋、どうやら今日は、私一人しかいないらしい。
出会いを求めている私にとっては嬉しいのか悲しいのか、
この大広間を独占し、
一人静かに、眠りについた。